
心の葛藤の3つのタイプとは?レヴィンの心理分類
人は誰でも迷ったり、困ったり、悩んだり、心に葛藤を抱きながら生きているものです、
そして、様々な葛藤や問題を乗り越えて解決していくことで人間として成長していくのです。
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心の葛藤とは?レヴィンの分類
葛藤とは、心の中に2つ以上の複数の欲求が同時に存在し、その欲求の強さが同じくらいでどちらにしようか悩むことです。
人間誰でも葛藤することはあります。
そこで、ドイツのゲシュタルト心理学者のK.レヴィンは、人間の心の葛藤を次の3つのタイプに分類しています。
①接近ー接近型
②回避ー回避型
③接近ー回避型
それぞれの葛藤のタイプについてもう少し詳しくみてみましょう
葛藤のタイプ①接近ー接近型
レヴィン博士の葛藤の分類タイプひとつ、接近ー接近型は、どちらを選択しようか迷うような場合の葛藤です。
例えば、好意を抱いている異性の友人が複数人いて、そのどちらからも食事などに誘われたときに、どっちの誘いを選ぼうか迷うようなシチュエーションです。
どちらの欲求にもプラスの感情があって悩んだり迷ったりする葛藤を「接近ー接近型」タイプといいます。
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接近ー接近型タイプの葛藤の場合、一般的には問題解決は簡単ですが、ひとつを選だ後、選択を間違えたかもしれないという心残りが強くなって、後になってからまた葛藤して悩む原因になるケースもあります。
葛藤のタイプ②回避ー回避型
レヴィン博士の葛藤タイプ2つめは、前にも後ろにも進めないで悩んでいる状態です。
例えば、雨が降っているときに親から買い物を頼まれたけど行きたくない、でも行かなければ怒られてしまうので怖い、というように2つのマイナス感情の間で迷ったり、困って悩んだりする葛藤のケースです。
回避ー回避型タイプの葛藤の場合、うまく逃げたり、仕方がないと我慢して受け入れて行動することになりますが、本人の心の中には精神的ストレスがたまってしまいます。
葛藤のタイプ③接近ー回避型
葛藤の3つ目のタイプは、接近ー回避型です。
接近ー回避型タイプの葛藤は、見たいけれど怖い、行きたいけれど不安、という状態の葛藤です。
例えば、繁華街へ出かけたい欲求があるけど、そこでの非行への様々な誘惑が怖くて迷ったり悩んだりする状態です。
心の中にある道徳心や良心と、行動した後の結果を予測して不安になったり恐れたり、という欲求不満状態としては深刻といえます。
◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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