カタルシス効果の意味とは?症例・方法・言葉の使い方について|カウンセリング

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カタルシス効果の意味とは?症例・方法・言葉の使い方について|カウンセリング

悩みごとについて誰かに話をすることで、心の中がスッキリとすることがあります。

このように心の中に抑圧されていた感情や気持ちを、話したり、大きな声を出したり、絵を描いたり、体を動かしたりといった様々な行動で感情を発散することができ、これをカタルシスといいます。

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カタルシスとは?|意味・定義

カタルシスとは、不安や緊張の原因となっている感情や情動を、行動や言動を通して開放させることで、症状の消失をねらうものです。

クライアントにカタルシスが起きると症状が消えてしまう効果があり、日本語では浄化や除反応と訳されることもあります。

カタルシスを最初に提唱したブロイアー・Jはフロイトと共同研究者であり、初期のフロイトもカタルシス効果を精神障害者の治療に使ったといわれています。

カタルシスの症例としては「アンナ・Oの症例」が有名です。

カタルシスの症例「アンナ・Oの症例」

カタルシスの有名な症例として「アンナ・Oの症例」がフロイトとブロイアーの共著「ヒステリー研究」で紹介されています。

アンナ・Oは、重度の神経症や摂食障害の症状に悩まされていました。

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そして原因となった出来事について「家庭教師が犬にコップの水をあげているのを見たときから、水が飲めなくなってしまったの」と自分の口から話をしたことで、カタルシス効果が生まれて様々な症状が解消され、自分でコップの水を飲むことができるようになったのです。

心の中に抑圧している感情や気持ちを外に吐き出すことで、カタルシス効果が起きた、という有名な症例です。

カタルシス効果とは?|意味・定義

カタルシス効果とは、カタルシスを起こし症状が消えることを意味する言葉です。

例えば、カウンセリングであまり話したがらないクライアントは話さないことで何か悩みを心の中に抱え込んでいて、その結果として話さない状態であると考えられます。

無意識のうちに葛藤や迷い、不安などのネガティブな感情エネルギーを抑え込むことを抑圧といい、話さないクライアントは何か大切なものを心の奥底に抑圧しているといえます。

クライアントは話す代わりに「描く」ことができると、描く行為を通して抑圧を開放できる可能性があります。

抑圧が開放できると、クライアントは緊張が解けて話し出すことがあります。

PTSDやトラウマ治療に活用されるカタルシス効果について

話す、描く、動く、などの行動によって、内側に溜め込んでいるものを表現することは、葛藤や不安、ストレスなどの感情を外に出すことにつながります。

虐待のトラウマやPTSDなどの治療において、原因となった出来事の経験を思い出し、そのときに感じたことや思ったこと、それらの感情を発散させて症状を取り除くアプローチは、カタルシス効果を活用しているといえます。

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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