【ADHDの特徴】落ち着きがない、歩き回る、走り回る、大声を出す

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【ADHDの特徴】落ち着きがない、歩き回る、走り回る、大声を出す

落ち着きがない、じっとしていられない、という「多動」もADHDの特徴的な症状のひとつです。

ADHDの人は、無意識のうちについつい身体を動かしてしまって、自分ではそれをコントロールすることができないのです。

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ADHDの多動と考えられる行動の具体例

・授業中、着席していられない
・動いていないと落ち着かない
・座っているときに、机をガタガタ動かしたり、そわそわしてじっとできない
・静かにしていることができない
・衝動が抑えられず、黙っていることができない
・公共の場で、走り回ったりする
・大声をあげる
・暴れる

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小学生頃から目立ち始めるADHDの多動の症状

落ち着きがない、そわそわしてじっとしていられない、座わなけれいけないのに立ち上がって歩き回ってしまう、というのもADHDの特徴です。

このようなADHDの行動は、幼稚園や保育園に通う2歳頃から5歳くらいの幼児期ではあまり問題視されません。

小学校に入学してから、授業中に自分の机でじっと座っていなければいけない状況が増えたときに、急にADHDの症状が目立つようになります。

ADHDの本人からすると、自分の意志でもなく、まわりの注目を浴びたいわけでもなく、先生を困らせようと考えているわけでもありません。

急にスイッチが入ったように動き出してしまうのです。

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授業中に座っていられず歩き回る

授業中に自分の席に座らず、教室の中を歩き回ったり、教室の外へ出て行ってしまう、というのは、小学生のADHDの子どもによくみられる光景のひとつです。

先生が注意しても着席していることができません。

ADHDの子は、身体を動かしていないと落ち着かないのです。

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ADHDの不注意の影響もあり、先生の注意や指示が理解しにくいこともみられます。

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そわそわしてガタガタ、ごそごそ身体を動かす

教室を歩き回りはしなくても、机をガタガタさせるなどじっとしていられない例もあります。

ADHDの子はじっとしていると落ち着かないので、気持ちを落ち着かせるために身体を動かしているのです。

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授業中の私語が止まらない

ADHDの多動の症状は、身体を動かすことだけでなく、口の多動ののパターンもあります。

静かに黙っていなければならない状況で、おしゃべりをはじめて話し続けてしまうADHDの症状もみられます。

「静かに!」と注意されてもコントロールすることができず、話し続けてしまいます。

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公共の場で静かにできない

電車やバス、レストランなどのお店の中でも、ADHDの子はじっとできずに走り回ったりして、親が困っていることがよくあります。

幼い子どもは、雰囲気や空気を読むのが難しく、まわりの人に迷惑をかける行動をしてしまうことがあります。

ADHDの場合、そこに加えて、じっとしていると気持ちが落ち着かなくなり、つい動いてしまうことになります。

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◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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